お金の不安が消えない人へ。ぼくは田んぼで少し楽になりました
移住して5年目になっても、
お金の不安はずっとつきまとっていました。
給料は東京のときの3分の1。
就職先は、農業関係ばかり。
怖くて、怖くて。
心臓がずっとドキドキしているような感覚でした。
東京でバリキャリだったときから、
抱いていた不安だったんです。
だのに、もっと稼げば不安は消えるって思っていたんですね。
気づけば、スケジュールをぎっしり埋めるようになっていました。
お金になることも、ならないことも、とにかく引き受ける。
忙しくしていれば、
不安が消える気がしたからです。
でも現実は逆でした。
忙しくしているのに、不安は消えない。
むしろ、自分で自分を追い詰めていました。
そんな中で、ここ数週間、ふと気づいたことがあります。
あれ、不安が消えている。
きっかけは、田んぼでした。
先代から譲り受けた棚田。
お金をもらっているわけでもなく、
お米を売る予定もない。
正直に言うと、最初は「お荷物」だと思っていました。
やることが多すぎて、外の仕事も断らないといけない。
つまり、収入が減るということです。
本当に、こんなことをしていていいのか。
何度も思いました。
でも、不思議なことが起きました。
田んぼの作業をすればするほど、不安が消えていったんです。
泥に触れて、水を見て、一つひとつ整えていく。
それだけです。
でもその時間の中で、
自分の中の何かも整っていく。
あれだけドキドキしていた胸が、
すっと落ち着いていきます。
聞いたことがあります。
難病を抱えた人たちが訪れるお寺の話です。
そこでは、どんな人にも農作業を与えるそうです。
畑にたどり着くだけで精一杯な人もいる。
それでも毎日、そこを目指して歩いていく。
農作業の現場には、
何があるんでしょうか。
ぼくはまだ、その正体を言葉にできません。
ただ、ひとつだけはっきりしていることがあります。
お金の不安を消そうとして、
外に答えを探していたときよりも、
土に触れて、
目の前のことをやっている今の方が、
ずっと穏やかです。
安心というのは、収入の多さではなくて、
「今ここにいる感覚」から生まれるのかもしれません。
まだ途中です。
でも、この感覚は大事にしていこうと思っています。
あなたにとっての「田んぼ」はなんですか?
今日も少しだけやってみましょう。
これは、せわしなく生きてきた自分が、
“暮らしを取り戻そうとしている記録”です。
忙しさで感覚が鈍ってしまった人へ。
“味わう暮らし”を一緒に取り戻す仲間になっていただけたら嬉しいです。
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