効率よく生きようとしていた人が、泥だらけになっています
ぼくはずっと、
きついことや、汚れることや、面倒なことは、
自分がやるべきことじゃないと思っていました。
そういうことは、
機械に任せた方がいい。
効率よく、
スマートに生きた方がいい。
そんなふうに思っていたんです。
でも実際は、
その“効率のいい暮らし”の中で、
ずっと不安を感じていました。
お金の不安です。
移住して、のんびり暮らせると思っていたのに、
当初、仕事は少なくて、
収入も大きく下がりました。
どうやって生きていけばいいんだろう。
そう思って、
予定を詰め込んで、
とにかく動き続けていました。
でも、
どれだけ動いても、
不安は消えませんでした。
そんな中でいただいたのが、
棚田とのご縁でした。
「もおちゃん、田んぼやってみんかえ?」
正直に言うと、
最初は「お荷物」だと思っていました。
やることが多すぎて、
時間もかかる。
しかも、ほとんどお金にはなりません。
田舎って、手間のかかるお仕事が多くて。
ぼくが思い描いていた
効率の良さとは程遠い世界。
山菜のアク抜きも、
草刈りも、
泥にまみれる作業も、
どれもこれも、
面倒で、やりたくないことばかりでした。
「なんでこんなことやらなきゃいけないんだろう」
何度も思いました。
でも、
ここには、
手を使わないと生きていけない営みが、
まだたくさん残っています。
やらないと、
暮らしが回らない。
だから、
仕方なくやっていました。
でも、不思議なことが起きました。
その手間の中で、
少しずつ、
不安が消えていったんです。
田んぼで一日を過ごすと、
心が静まります。
あれだけドキドキしていた胸が、
すっと落ち着いていきます。
そして、
また明日もやりたいなと思うようになりました。
最近では、
あの面倒だった手間を、
「面白い」と感じる瞬間も出てきました。
むしろ、
そこに時間を使えることが、
贅沢だと思えるようになってきました。
効率よく、
無駄を減らすことが、
余白だと思っていました。
でも、
もしかしたら逆なのかもしれません。
余白は、
削った先にあるものではなくて、
手間の中に、
すでにあったのかもしれません。
ぼくは今も、
お金の不安がゼロになったわけではありません。
でも、
前よりずっと穏やかです。
未来をどうにかしようとしていたときよりも、
目の前の土に触れている今の方が、
ちゃんと生きている感じがしています。
これは、せわしなく生きてきた自分が、
“暮らしを取り戻そうとしている記録”です。
忙しさで感覚が鈍ってしまった人へ。
“味わう暮らし”を一緒に取り戻す仲間になっていただけたら嬉しいです。
7日間でちゃんと食べるを取り戻すプログラム、開発中🍲











余白…昨日は少しだけ、それに近い感覚を得ていて、不思議だなと思うことがありました。
削った先にあるものではない、言語になると謎だった体感の理由がわかってじんわりします。
ありがとうございます🙏